予防接種

インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンは生後6ヵ月以上の乳児から接種可能で、毎年冬から春に流行します。
ワクチンの有効期間は約5ヵ月で、接種後2週間で免疫が働き始めます。
予防効果を高めるためには、流行ピーク（1月）前に接種を完了することが推奨され、遅くとも12月中旬までに接種してください。
接種開始は毎年10月頃が目安です。
予防を希望する場合は毎年接種をお勧めします。
接種回数は年齢により異なり、13歳未満は2回接種、13歳以上は1回接種です。
2回接種の場合、1回目から2～4週間後に2回目を接種してください。

肺炎球菌ワクチン

日本で肺炎は死因第5位で、特に65歳以上の高齢者に多く見られます。
成人の肺炎の主な原因は肺炎球菌であり、65歳以上や60～64歳で重篤な疾患がある方には肺炎球菌ワクチンが定期接種として推奨されています。
調布市では高齢者向けに肺炎球菌ワクチン接種が定期接種として行われ、費用の一部が公費で負担されます。
対象は23価肺炎球菌ワクチンを未接種の方です。
再接種を希望する場合は全額自己負担となり、前回の接種から5年未満だと痛みが強くなることがあるため注意が必要です。

調布市の「高齢者用肺炎球菌定期予防接種(一部費用助成)」

帯状疱疹ワクチン（水痘ワクチン）

帯状疱疹は、水痘（水疱瘡）の原因である水痘帯状疱疹ウイルスに感染して発症します。はじめは水痘を発症し、水痘が一旦治った後、後根神経節と呼ばれる部位に、この水痘帯状疱疹ウイルスが潜伏することになります。
しかし、ストレスや疲れなどで免疫力が低下した契機にこのウイルスに対する抵抗力が低下すると、数十年の年月を経て水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化して、帯状疱疹を起こします。
帯状疱疹の発症は50歳から増加し、80歳までに約1/3が発症し、再発率も3～6％といわれています。
また、帯状疱疹の合併症である帯状疱疹後神経痛は３ヵ月以上も続くことがあり、80歳以上では約1/3が合併するともいわれています。

定期接種と任意接種

予防接種は、定期接種と任意接種に分けられます。
定期接種は予防接種法に基づき自治体が主導し、費用は無料または一部負担で受けられます。
調布市では定められた期間内に接種を受ければ無料です。
任意接種は全額自己負担（一部助成あり）で、接種の判断は保護者に委ねられますが、重症化のリスクがある感染症もあるため、定期接種と同様に対応が推奨されます。
定期接種の対象期間内に接種できなかった場合、任意接種として扱われます。
当院で実施している定期接種と任意接種は以下の通りです。